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最終更新日:2025年9月30日
第2回 ごみと思っていたら資源だった!驚きのエコノバへGO
こんにちは。神戸市在住、40歳のWEBライター・おゆきです。
環境問題を難しく考えていたんですが、神戸市環境局のイベントに参加したことをきっかけに「ごみ減量」に目覚め、私でもできることを探す日々。
今日は、神戸市の資源回収ステーション「エコノバ」へ取材に行ってきました。
プラスチックごみが資源になる、素敵なアイデアに感動しちゃったので、主婦目線でリアルレポートします!
ある日、朝の歯磨きをしていると、歯ブラシがもうボサボサ・・・。
家族の分も見てみると、あらら、子どもの歯ブラシも夫の歯ブラシも限界(汗)。
4本まとめてごみ箱へ捨てようとして、「なんかもったいないな」と手が止まりました。
捨てようとした歯ブラシを改めてジッと見てみると、
使えなくなったのは、ブラシの部分。
しっかりしたプラスチック製の柄の部分は、まだまだ使える…。
なんだかもったいなくて、捨てられなくなっちゃいました。
掃除に使おうと思いつき、お風呂や洗面所の隅っこを、使い古した歯ブラシでゴシゴシ・・・。
で、やっぱりごみ箱に捨てる前に、手が止まる。
この柄の部分、まだまだ使えるよね?なんだか、モヤモヤ。
気になったので「使い終わった歯ブラシ、捨てるのもったいないんですけど…」と
神戸市環境局の人に話してみたら
「そんなおゆきさんにぴったりの場所があるんです。その歯ブラシを持って『エコノバ』というところへ行ってみてください。行けばわかりますよ」とアドバイス。
エコノバ???何をするところなんだろう?
捨てれば、ごみ。分ければ、資源!
教えてもらったのは「エコノバふたば」。
JR・地下鉄新長田駅から南へ約10分歩くと、レトロな校舎が見えてきました。
旧二葉小学校の校舎を利用した、地域コミュニティ施設「ふたば学舎」です。
中へ入ってみると、かわいい黒板が。
資源回収ステーション・エコノバって書いてある。
さっそく2階に行ってみよう!
階段を上って左へすぐ。ワケトンの看板が目印です。
受付にいらっしゃったスタッフの方に、取材のご挨拶。
いろいろと聞いちゃいました!
おゆき(以下 ゆ)「ここは、何をする場所なんですか?」
スタッフ(以下 ス)「主にプラスチックごみを資源として生かすために、分別回収している場所やね」
ゆ「あのー。この使い終わった歯ブラシ、回収してもらえるんでしょうか?」
ス「もちろん!4本もありがとう。こっちこっち」
ス「この箱に、歯ブラシを入れてな」
おぉ!感動。ここに持ってくれば、ごみにならずに、資源としてリサイクルしてもらえるのね。
ふむふむ。回収された歯ブラシは、新たなプラスチック製品に生まれ変わるんだって。すごい!
いらないものを持ってくるだけで、社会貢献できるっていい仕組み♪
ゆ「ほかにも、いろいろなものを回収しているんですね」
ス「神戸市内に55ヶ所(※)あるエコノバでは、それぞれ回収品目が違うんやけど、エコノバふたばで回収してるのは、この21種類」
※2025年9月19日時点
ゆ「ペットボトルキャップ、梱包材のプチプチや、シャンプーや洗剤のつめかえパックも回収してるんですね。家にいっぱいある!しかも、リサイクルされて、何になるかが書いてあるのが新鮮」
ス「みなさんに『“もったいない”と思ったら、持ってきて』と言ってるんです。日本には資源が少ないから、使い終わってすぐにごみに出してたら、いつか立ち行かなくなる。資源としてリサイクルできるものは、できるだけ回収して、また製品に生まれ変わらせて使わないとね。捨てれば、ごみ。分ければ、資源やな」
お得で便利!指定ごみ袋不要で、いつでも持ち込める
ゆ「ペットボトルは、ふだんごみ出しで使っているクリーンステーションでも回収してるのに、どうしてみなさんわざわざエコノバへ持ってくるんでしょうか?」
ス「エコノバが開いているときなら、回収日に関係なく持ち込めるのが便利だから!」
ゆ「たしかにー!うっかり出し忘れちゃった日に、翌週までためとくの大変なときあります。」
ス「それに、神戸市の指定ごみ袋に入れなくても出せますよ」
ゆ「なるほど!それはお得~。チリツモだけど節約できますね。でも近くにエコノバってあったかな?」
ス「市内に55ヶ所あるからね。お住まいの近くにあるか、調べてあげようか。このマップを見てみて」
ゆ「あった!隣町にできたなんて知らなかった。ここなら自転車で行けるから、今度のお休みに、子どもたちを連れて行ってみます」
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回収したトレイやつめかえパックは整理整頓されていて、きれいに洗ってあるのにもびっくり。
ス「きれいに洗ったり並べたりしてくれてるのは、次の人(回収後のリサイクル作業)が楽になるように、という意識をみなさんが持ってくれてるから。これは、ほんまに嬉しいね」
汚れたままだったり、異物がまざっていたりすると、回収した後のリサイクル作業に負荷がかかってしまうとのこと。
そうすると、リサイクルが続けづらくなり、最終的には止まってしまう可能性も。せっかく始まった、環境にやさしい取り組みを続けるためにも、一人ひとりがちょっと気をつけることが必要なのかもしれない。
といっても、無理して頑張るほどのことでもなく、自分が使ったものが資源になるなら、きれいにしようと自然に思う。子どもに分別や洗浄を手伝ってもらうのも、いいかも。
ス「さぁ、取材もそろそろ終わりやし、そこでコーヒーでも飲んでって」
ゆ「あ、コーヒーマシンがあるんですね。これ無料なんですか?」
ス「そうそう。ネスレ日本株式会社が提供してくれてて、資源を持ってきてくれた人は、コーヒー飲んでちょっと一服したり、ご近所さんとおしゃべりしたりしてはるわ。ここへ来たら元気が出るって言ってくれる人もいるし、誰かとちょっと話すって意外に大事なんちゃうかな」
たしかに、子育てしてると家族以外の大人と話さない日もある。特に話したいことがなくても、「昨日の雷、すごかったですね」「新しくできたパン屋さん行きました?」なんていう、何気ない会話は心地いい。
ス「放課後は学校帰りの子どもたちが寄ってくれるし、土曜日は近所のママさんが集まって話してるよ」
エコノバで回収してる物を持って行けば、今まで捨てていたごみが資源になり、指定ごみ袋代が浮いちゃうし、ごみ出しも軽くなって、コーヒーも飲めて、そこで会った人と、話したりもできる。え、一石五鳥?!こんな仕組みを考えた神戸市って、すごいかも・・・。
家の近所のエコノバの回収品目を確認して、資源を持って行くのが、今からちょっぴり楽しみになったのでした。
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