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連載ごみ減量食品ロス削減

最終更新日:2025年10月28日

第3回 冷蔵庫一掃レシピで、おいしく賢く、フードロスを減らそう

こんにちは!毎日、仕事・家事・子育てに追われるWEBライター・おゆきです。

最近、「ごみ袋が軽くなったねー」とごみ出し担当の夫に言われて、心の中でガッツポーズ♪

ごみ減量に目覚めてから、燃えるごみは生ごみがキエーロで少なくなったし、容器包装プラスチックはエコノバへも持って行ってるから、出す回数が減った!

 

さぁ夕飯の支度をしようかな。何作ろうかなー?と冷蔵庫を開けると

 

「あ、このキュウリ、もう食べられないかも」

「使いかけの野菜がいろいろあるけど、料理が思いつかないから、また今度…」

「冷蔵庫にあるの忘れて、さらに買っちゃった豆腐、どうしよう」

 

情けないお悩みが次から次へと出てきます。

物価高騰のいま、捨てるのはもったいない。もちろん作ってくれた人にも申し訳ない。

このままじゃ、食品ロスになって、またごみが増えちゃう…。

どうしたらいいの!

 

よし、決めた。きっと私と同じような人は多いはず。

10月は「食品ロス削減月間」だし、

今回は、食品ロスを減らすにはどうしたらいいかを、ちゃんと考えよう。

 

神戸市環境局の人に話してみると、毎日のお買い物や料理のちょっとした工夫で、

食品ロスはぐっと減らせることが分かりました!

 

さらに、残り物一掃のお役立ちレシピも3品ご紹介しますよ。

 

 

「もったいない」をなくそう!食品ロスって何?

 

そもそも「食品ロス」って、何でしょう?

賞味期限切れの食材は仕方ないから食品ロスではない?

いいえ、違います。

食品ロスとは「本来食べられるのにもかかわらず廃棄されている食品」、具体的には、「食べ残し」や「期限切れなどで手つかずのまま廃棄されている食品」などのことです。

 

ではなぜ、食品ロスを減らさないといけないのでしょうか?

もちろん「もったいない」から、というのも大きな理由ですが、実は、それだけじゃない大きな問題が隠されています。

 

食品ロスを燃えるごみで処理することになると、運搬や焼却にお金もエネルギーも余計にかかり、地球温暖化の原因にもなってしまいます。

 

神戸市では、家庭からでる食品ロスは少ない方なのですが、それでもなんと、1人あたり年間約6kg!(2023年度のごみの量で計算)

具体的には、こんなイメージ。見ているのも辛いですね…。

 

家庭の食品ロスは、主にこの3つが原因とのことです。

 

・買いすぎ

・食べ残し

・期限切れ

 

思い当たることばかり…ですね。

 

安い!と飛びついて、たくさん買いすぎたり、家族の好物だからと、たくさん作りすぎたり。
気づかないうちに古くなっていて、ごめんなさいしたり。

身に覚えがありすぎる…。

 

でもよく考えたら、どれもこれも、ちょっとしたことで防げそうですよね。

一家の台所を預かる私が、やるしかない!

 

 

今日からできる!賢いお買い物のヒント3つ

まずは「買い物」のポイントは、買いすぎないこと。

 

買い物に行く前に、冷蔵庫の中身を確認して、必要なものをメモしてから出かけるのがいいみたい。

私は買い物するものを、LINEのKeepメモ(自分に送るLINEのような機能)に音声入力して行くようにしました。メモが面倒なら、冷蔵庫の中を写真に撮って行くだけでもOK。

 

また、「食品ロスダイアリー」という便利なWEBアプリがあります。

自分がどれくらいの食品ロスを出したかが見える化され、捨ててしまった食品の金額にも換算してくれるので「食品ロスを減らそう」と意識することができますよ。

食品ロスがゼロの日が続くと、ちょっと嬉しくなります。

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登録無料・個人情報不要。

メールアドレスと簡単なアンケートですぐに始められます。

 

そして、スーパーで食品を選ぶときに、ぜひ意識したいのが「てまえどり」

すぐ使うもの、すぐ食べるものは、商品棚の手前にある商品や値引きされた商品など、賞味期限が近い商品を積極的に選んで買うことで、お店の廃棄食品を減らすことができます。

なるほど。割引商品を買うことは、節約になるだけじゃなくて、食品ロスを出さない=環境にやさしい行動なんだと分かって、ちょっぴり嬉しい。

実は「てまえどり」は、神戸発祥のアクションで、2022年の「新語・流行語大賞」でトップ10に選出されたんですよ。その後、全国に広がっています。なんか誇らしいですね。

 

 

冷蔵庫をきれいに!食品ロスをおいしく防ぐレシピ集

 

買った食べものを、無駄なく使い切ることも、食品ロス削減の大事なポイント。

 

「賞味期限」と「消費期限」の2種類あり、それぞれの意味をきちんと知ることでも、食品ロスを減らすことができます。

 

賞味期限: おいしく食べられる期間の目安。この期間を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。

消費期限: 安全に食べられる期間。この期間を過ぎたら食べない方が安心です。

 

これらの違いを理解すれば、食材を無駄なく使い切れそう!

 

 

賢く買い物をしても、やっぱり余ってしまったり、期限切れになりそうな食材が出てくることもありますよね。そんな時こそ、冷蔵庫にあるものでおいしい一品が作れるレシピが大活躍。

 

野菜がたっぷり食べられて、副菜の1品にぴったりな3品をご紹介します。

 

1.残りもの野菜を食べ切るスープレシピ

神戸市が紹介している「残りもの野菜を食べ切るスープレシピ」は、冷蔵庫の半端野菜を美味しく活用できる優れものです。今回はその中から、特に簡単な一品をご紹介します!

 

【茎&芯まで食べ切るあったか野菜スープ】

 

ふわふわの卵とともに、ブロッコリーの茎やキャベツの芯を無駄なく味わう中華風スープ。

仕上げのごま油が、食欲を刺激します。食材のアレンジで、残りがちな野菜を食べ切ることをサポートする自由自在なレシピです。

 

材料(2人分)

・ブロッコリー(茎) 1/2本

・玉ねぎ 1/4個

・キャベツ(芯でも可) 1/8個
(その他、残り物の野菜なんでもOK)

・水 300ml

・中華スープの素 小さじ4

・酒 小さじ1/2

・しょうゆ 小さじ1

・塩こしょう 適量

・卵 1個

・ごま油 適量

・白すりごま 適量

 

作り方(約10分)

  1. ブロッコリーの茎を半分に切り、繊維に沿って細切りにする。玉ねぎ・キャベツを千切りにする。
  2. 鍋に水300mlを入れ、火にかける。沸騰したら1の野菜を入れる。
  3. 野菜が少し柔らかくなったら、中華スープの素、酒、しょうゆを入れる。
  4. 軽く煮込んで、塩こしょうで味を調える。
  5. 溶き卵をまわし入れ、ふんわりと火を通す。仕上げにごま油と白すりごまをふる。

(レシピ参照元:神戸市「残りもの野菜を食べ切るスープレシピ」

 

2.古くなってしまった野菜のアイデア一品レシピ

使い残してしまった野菜が、冷蔵庫で余りがち。捨てる前に、なんでもマリネにすれば、おいしくいただけます。野菜を細切りにして、調味料を混ぜるだけ!

 

【ニンジンと大根のマリネ】

冷蔵庫で2〜3日保存可能。常備菜にもおすすめ。

 

材料:

・ニンジン 適量

・大根 適量

合わせて 500g(ほかにも、キュウリ、キャベツ、タマネギなどでもOK)

・酢 大さじ1〜2(レモン汁でもOK)

・オリーブオイル 大さじ3

・塩 小さじ1/2

 

作り方(約5分):

  1. ニンジンと大根を細切りにする
  2. 酢・オリーブオイル・塩を混ぜ合わせる
  3. ボウルに1と2を合わせて、混ぜ合わせる
  4. 冷蔵庫で30分ほど寝かせて完成

(情報参照元:神戸市「野菜の保存と使い切りの情報」

 

3.残り物野菜が、栄養満点のチャンプルーに変身

神戸市の学校給食で人気のレシピ「旬菜DEチャンプルー」も、冷蔵庫の残り物野菜でアレンジしやすいメニューです。

 

【旬菜DEチャンプルー】

 

栄養満点で、ご飯が進む一品。豆腐や卵、豚肉と一緒に炒めるので、ボリュームも満点!

 

材料(4人分):

・豚肉スライス 160g

・豆腐 280g(約1丁)

・A(砂糖 小さじ1、醤油 大さじ1/2、料理酒 小さじ1)

 

・チンゲンサイ 160g

・ニンジン 80g

・大豆もやし 80g

(冷蔵庫の残り物の野菜でOK)

・ゆで塩 適量

・ごま油 適量

 

・B(濃口しょうゆ 大さじ1、塩 1g、こしょう 少々、かつお節 2g)

 

 

作り方(約15分):

  1. 豚肉は3cmの長さに切り、調味料Aで下味をつける。
  2. 豆腐は1.5cmのさいの目切りにし、ゆで、水気を切る。
  3. チンゲンサイは根の部分を除き、よく洗い、3cmに切り、さっと塩ゆでする。
  4. ニンジンは1cm×3cm×3mmの短冊切りにし、塩ゆでする。大豆もやしはていねいに水洗いし、塩ゆでする。
  5. ごま油を熱し、豚肉を炒める。
  6. さらに、豆腐・チンゲンサイ・ニンジン・大豆もやしを炒め、調味料Bで味を整える。
  7. 最後にかつお節を入れて火を通す。

(レシピ参照元:クックパッド「神戸市学校給食レシピ 旬菜DEチャンプルー」

 

他にも消費者庁では食品ロスを削減する際に参考となるレシピをなんと1000件以上も紹介しています!

クックパッド「消費者庁のキッチン」

 

小さな工夫で、食品ロスゼロは実現できる

 

今回ご紹介した買い物術やレシピは、どれも今日からすぐに実践できるものばかり。

私も、毎日のお買い物で「てまえどり」を意識したり、冷蔵庫の残り物で新しいレシピに挑戦したりしています。

一つひとつの小さな工夫が、積み重なって大きな変化になります。みんなで楽しく食品ロスを減らして、食品ロスゼロを目指していきましょう!

 

もっと知りたい人へ

 

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