神戸市の「燃えるごみ」の約3分の1を占める「台所ごみ」を削減するため、微生物によって生ごみを分解する「キエーロ」に注目。親しみを込めて「こうべキエーロ」と名付けました。
「キエーロ」は、土の中の微生物により生ごみを分解するコンポストの一種で、土と容器があれば簡単に始めることができます。生ごみは土の中で分解され、土の量はほとんど増えることはなく、においや虫が発生しにくいため、家のベランダでも取り組みやすいのが特徴です。夏季は5日間ほど、冬季は2週間ほどで分解されます。
コンポストの使用は、環境省の「ゼロカーボンアクション30」にも選ばれており、生ごみを燃えるごみとして捨てない「キエーロ」は、ごみが減量できるだけでなく、家庭のなかで環境について学べる機会にもなります。
「キエーロ」は、「温度+酸素+適度な水分」を好む「好気性微生物」が「発酵作用」で有機物(生ごみ)を分解します。食用油や肉・魚、残飯類など、一部の硬いものを除き、食品類ならほぼ分解が可能です。
土とプランター等の容器と、土を雨に濡らさないためのフタがあれば、簡単にはじめられます。使い方はとても簡単で、土に穴を掘って生ごみを投入し、埋めるだけです。特別な添加物等は一切不要です。
自宅にある容器と土でスタートできます。
専門的な知識や特別な道具は不要です。
① 生ごみを
ためる
調理くずや野菜の皮、芯などをできるだけ小さく刻み、フタ付き容器にためておきます。肉や魚など、傷みやすいものや気温が高い時期は、すぐにキエーロに埋めても構いません。
② キエーロに
生ごみを埋める
キエーロに深さ20㎝程度の穴を掘り、生ごみを投入します。まずは200g程度からスタート。大きな容器ほど多くの生ごみを投入できます。空気を入れるようにザクザクと混ぜ合わせ、土が乾いていたら少し水分を加えます。
③ 微生物が
生ごみを分解
生ごみが表面に露出していたり水分が多すぎると、臭いが出て虫が寄ってくる原因になります。乾いた土でしっかりフタをするように覆いましょう。キエーロは暖かく風通しのいい場所に置くようにしてください。
④ 生ごみが消えたら次を埋める繰り返し
生ごみによって差はありますが、分解時間は夏場なら約5日間、冬場なら約2週間程度です。分解が終わったら土にたっぷり空気を入れるように混ぜ合わせ、次の生ごみを投入することを繰り返します。
※初めは分解速度が遅い場合があります。
キエーロは、人間が食べる食品は、ほとんど分解しますが、
骨、種、固い皮などは苦手です。
分解が速いもの
分解が遅いもの
ほとんど分解しないもの