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● キエーロニュース

こうべキエーロへ届いた質問をQ&Aとしてまとめました。おうちでキエーロを実践する際の参考にしてください。

 

⚫︎これから始めたい方へ

 

Q こうべキエーロとは何ですか。

A 「キエーロ」は、土の中の微生物により生ごみを分解するコンポストの一種で、土と容器があれば簡単に始めることができます。生ごみは土の中で分解され、土の量はほとんど増えることはなく、においや虫が発生しにくいため、家のベランダでも取り組みやすいのが特徴です。夏季は5日間ほど、冬季は2週間ほどで分解されます。

 

Q こうべキエーロに取り組みたいのですが、どうすればよいですか。

A 「キエーロ」は、特別な基材を使用しておらず、例えばプランター等の容器と庭や園芸用の土などで始めることができます。準備する基材や取り組み方のポイントは、ガイドブックをご参照ください。

 

Q キエーロの容器や土はどこで買えますか。

A ご自宅にプランターや土がない場合は、ホームセンター等で販売されている園芸用品などで始めることができます。神戸市では、キエーロを始めたいと思っている方をサポートいただく「こうべキエーロサポート店」制度を設けています。サポート店では、キエーロの始め方を相談したり、キエーロに必要な容器や土を買い求めたりできます。

 

Q 虫が湧いたり、臭いが発生したりしませんか。

A ①生ごみを入れすぎないこと②生ごみをしっかり土の中に埋めること③水分が多くなりすぎないように注意すること、この3つのポイントを押さえて取り組んでいただければ、「キエーロ」は虫や臭いが発生しにくく、家のベランダ等でも取り組みやすいです。

 

Q 容器や土はどのようなものがよいですか。

A 詳細は、ガイドブックP3、4をご参照ください。

 

⚫︎容器

 

深型プランター、収納ケースなどの、深さ20㎝程度の土が入る容器が取り組みやすいです。また、雨除けとしてフタやカバーが必要ですので、フタ付き容器を活用することもできます。土の温度を上げるため、フタは太陽の光を通しやすい素材の方が好ましいです。

 

⚫︎土

 

畑やプランターで使い終わった後の土を使うことができます。また、ホームセンター等で販売している土(黒土、培養土など)でも始めることができます。砂や粘土質の土、化学肥料の入った土はキエーロには適していません。

 

Q 土と容器以外に用意するものはありますか。

A 生ごみを埋める時に使用するスコップ等が必要です。また、生ごみを一時的に溜めておくためのフタ付き容器があると便利です。その他、土を防虫ネット等に入れてから容器に入れたり、通気口をネットで塞いだりすると、虫の侵入を予防できます。(空気を遮断すると嫌気発酵となり、臭いが発生します。必ず通気性があるネットを使用してください。)

 

⚫︎すでに始めている方へ

 

Q 生ごみを分解するまでに時間がかかります。分解を速くするためにはどうすればいいですか。

A まずは、微生物が生ごみを分解するために適した環境となっているか、①温度②酸素③適度な水分について、改めて確認してみてください。

①温度→寒い時期は、日当たりのいい場所に置く
②酸素→通気口が確保されているか確認する
③適度な水分→生ごみは水分を切らずに(または、軽く切る程度)投入する

なお、キエーロを始めたての頃は、土の中の微生物が少なく、分解速度が遅いため、少量の生ごみを投入してみてください。しばらく使っているうちに、微生物が活性化してきて、分解速度も速くなっていきます。投入する生ごみを細かく刻んだり、米ぬかや納豆を生ごみと一緒に投入したりしても分解速度が速くなります。

 

Q キエーロが分解しやすいもの、分解しにくいものは何ですか。

A 肉や魚類、食用油等は分解しやすく、繊維質の多い野菜の皮等は分解しにくいです。また、動物の骨や果物の種等は分解しません。詳しくは、ガイドブックのP7をご参照ください。

 

Q お茶がらやコーヒーかすは分解しますか。

A 分解します。お茶パックは、パックを破いて投入してください。中身の分解が終わったらパックを取り出してください。コーヒーかすはペーパーフィルターごと埋めても問題ありませんが、こちらも中身だけ分解されます。(一定期間経過後、パックやフィルターを取り出してください。)

 

Q 土や生ごみに白いカビのようなものが生えているのですが、これは失敗でしょうか。

A 白いカビは分解が順調に進む過程で発生するため、問題ありません。分解で活躍する微生物の中には、麹(こうじ)菌など、カビの仲間もいます。

 

Q 臭いがする、虫が湧いた場合はどうすればいいでしょうか。

A 生ごみを入れすぎると分解が追いつかず、臭いの原因となります。また、生ごみが表面に出ていたり(乾いた土をしっかり被せていない)、生ごみの水分が多すぎたりすると虫が寄ってくる原因になります。そのため、生ごみの投入量を減らすことや、水分量をコントロールすることを心がけてください。水を入れすぎた場合は、網目が細かいネット等に土を入れ、天日干しにして水分を飛ばすのも効果的です。もしも虫が湧いてしまったら、土の温度を上げることで対応しましょう。分解を促進する米ぬかや納豆を投入したり、日光に当てることで温度を上げることができます。

 

Q どれくらいの量の生ごみが処理できますか。

A 投入する生ごみの種類や季節にもよりますが、目安として、最初は15リットルの土に200グラム程度から始めてみましょう。使っているうちに微生物が活性化し、分解も早くなるので、慣れてきたら徐々に投入する生ごみの量を増やしても大丈夫です。

 

Q 生ごみが分解される前に、同じ場所に追加で生ごみを入れても問題ないでしょうか。

A 分解が完全に終わる前に追加で投入することも可能ですが、ごみ量が多くなりすぎると分解が追いつかず、臭いが発生する可能性があります。また、分解前の生ごみが表面に出てくることで、臭いや虫が発生する原因となることがあります。気になる方は、最初に入れた生ごみが分解するまでは、同じ場所に追加で生ごみを入れないでください。

 

Q 生ごみを毎日投入できないため、生ごみを冷蔵庫や冷凍庫で保管してもいいでしょうか。

A 特に問題ないですが、温度が下がるため、分解速度が遅くなるかもしれません。

 

Q 日当たりのよい場所に置くとのことですが、真夏の時期でも問題ないのでしょうか。

A キエーロの分解には影響ありませんが、紫外線に弱い素材の容器を使う場合は、容器の破損にご注意ください。また、「キエーロ」には適度な水分が必要ですので、土が乾燥している場合は、適度に水分を加えてください。

 

Q キエーロの土は、野菜を育てるのに使用できますか。

A 野菜を育てることも可能です。ただ、投入する生ごみによっては塩分等が多い土となる可能性がありますので、野菜作りに使用される場合は野菜くずや肉、魚など調理前の生ごみを投入するなどの配慮が必要です。また、最後の生ごみが完全に分解してから野菜作りに取り組んでいただく必要がありますので、最後の投入後概ね1か月程度は期間を空けてください。

 

Q 庭に穴を掘って生ごみを埋める方法でもいいですか。

A 問題ありません。ただし、雨に濡れると生ごみが腐敗する場合がありますので、雨よけのフタやカバーが必要です。また、必要に応じて、鳥獣害対策等を講じてください。

 

2024年8月23日公開