
都市農園で広がるキエーロ。
シェラトンファームが目指す「循環」。
シェラトンファーム
[運営]Naturalism Farm(ナチュラリズムファーム) 大皿 一寿さん
生ごみを土に還す「キエーロ」。六甲アイランドにある貸農園「シェラトンファーム」では、キエーロを使った取り組みが始まっています。運営に携わる有機農家の大皿さんにお話を伺いました。
都市の屋上で気軽に農を楽しめる「シェラトンファーム」。
東灘区の六甲アイランドにある「シェラトンファーム」は、神戸ベイシェラトンホテルの屋上にある都市型貸農園。神戸ベイシェラトンホテルとナチュラリズムファームが連携して運営し、神戸市が推進する「アーバンファーミング(都市農業)」のモデル農園第1号としても知られます。
週末になると、農業のプロである農園スタッフが、種まきのタイミングや育て方のコツを直接教えてくれるため、初心者が安心して始められる環境が整っているのが特徴です。また、活動中には利用者同士の交流も生まれ、世代を超えたコミュニティの場にもなっています。季節ごとに開催されるイベントも人気で、街なかにいながら土に触れ、食や農を身近に感じられる場所として親しまれています。
シェラトンファームから家庭に広がるキエーロの輪。
シェラトンファームでは、令和7年度から各区画に1台ずつキエーロを設置しました。神戸市が進める「こうべキエーロ」の出前講座を2回実施し、利用者がキエーロの仕組みを理解できるようサポート。「生ごみの減量につながるのが魅力で、自宅でも始めた」という利用者もいて、シェラトンファームでの取り組みをきっかけに、キエーロは家庭へと広がりつつあります。
[大皿さん]
農園では日々、枝葉などの残渣が出ます。これまでは西区のファームに持ち帰って処分していましたが、本来は都市部で出たものは都市部の中で循環できるのが理想だと考えていました。そんな中でキエーロを知り、導入することにしました。
農家から見たキエーロの可能性。
農家の立場として、大皿さんはキエーロをどう見ているのでしょうか。
[大皿さん]
キエーロは、土を育てる「仕組み」のひとつです。キエーロで育った土は、別の土と入れ替え、また次の土を育てていく。これを繰り返すことでいい土を作り続けられる。生ごみを減らして土を作るキエーロと、堆肥作りを目的としたコンポスト。それぞれの役割をうまく使い分けて取り入れることが大切ですね。
都市で出たものは、都市で循環させる仕組みをつくりたい。
[大皿さん]
開園初期から利用されている方も多く、利用者の栽培スキルは着実に上がってきています。今後は野菜を育てることと平行して、コンポストなどの勉強会を開催し、農園内の循環を学ぶ機会をつくっていきたいと考えています。
今、設置しているキエーロの課題は、農園内の残渣全量を処理しきれないことです。2026年3月で6年目を迎えるシェラトンファームとしては、今後、ファームの利用者だけではなく、近隣住民の方も使える大型コンポストを設置し、そこでできた堆肥を農園で活用する。そんな循環の仕組みを地域の中でつくってみたいですね。
website
シェラトンファーム
https://www.sheraton-kobe.co.jp/news/208
Instagram
シェラトンファーム
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