キエーロは、「台所と菜園をつなぐ装置」。
楽しい菜園ライフで生ごみゼロへ!

 

サポート付き貸菜園 そらばたけ 生田町park菜園
[運営]一般社団法人たねまきLAB 都市菜園事業部 倉内 敏章さん

 
神戸市内では、公園や空き地、屋上などを有効活用する貸農園が増え、気軽に農に触れられる場として注目されています。中央区の「生田町park菜園」では、開園当初から「キエーロ」を導入したそうです。運営に携わる一般社団法人たねまきLABの倉内さんにお話を伺いました。

 

初心者が気軽にチャレンジできる公園内の菜園「生田町park菜園」。

生田町park菜園」は、生田町公園の一角にある市民菜園です。神戸市建設局と一般社団法人たねまきLABが連携し、公園の利活用の一環として運営されています。種や資材が揃っているため手ぶらで来園でき、アドバイザーが常駐する日は、種まきの時期や栽培方法について相談することもできます。サポート体制が整っているため利用者層は幅広く、近隣に住む子育て世帯やシニア層、単身の方など、さまざまな人が菜園ライフを楽しんでいます。

大切に育てた野菜だからこそ、捨てない。
収穫残渣も野菜の調理くずもキエーロへ。

生田町park菜園では、開園時から各区画に1台ずつキエーロを設置しています。用途は主に2つ。菜園で出る野菜の収穫残渣(皮や切れ端など)と、家庭から持ち込む野菜の調理くずなどの生ごみの処理です。例えば、麦茶パックや出汁を取ったいりこなどを持参して投入する利用者もいて、使い方は人それぞれ。菜園と日常生活を「キエーロ」がゆるやかにつないでいるんです。

[倉内さん]

私たちが提供している「野菜をつくる体験」は、収穫して終わりではないんです。収穫した野菜を調理して食べるまでが体験だと考えています。でも、その過程でどうしても出てしまう収穫残渣を捨てることに、どこか後ろめたさがありました。キエーロがあれば、収穫残渣を捨てずに循環させることができるし、利用者の中には「環境負荷を減らしたい」という理由で菜園を始める方もいて、キエーロへの関心はとても高いと感じます。

 

生ごみがほとんど出ない暮らしを実践。菜園で広がる循環の工夫。

倉内さん自身も、キエーロを取り入れた暮らしを実践しています。

[倉内さん]

もともと、生ごみを燃えるごみとして捨てることに抵抗がありました。キエーロの仕組みを知ったときは、とてもうれしかったですね。使い始めてからは、家庭での生ごみがほとんど出なくなりました。日々出るコーヒーかすは家庭のキエーロへ。また家庭の生ごみは菜園のキエーロで分解させ、野菜作りに使用しています。卵の殻は土にまいて肥料にし、野菜の根や切れ端は土に埋めて再生させることで、何度も収穫できます。こうした再生栽培は「リボベジ(リボーンベジタブル)」と呼ばれていて、最近は根付きの野菜を選んで購入するようにしています。(笑)

キエーロと菜園があれば、「生ごみ」は「資源」になる。

今後、生田町park菜園では、敷地内に大型のコンポストを設置し、堆肥づくりにも取り組む予定だとか。

[倉内さん]
大げさかもしれませんが、キエーロは「台所と菜園をつなぐ装置」だと思っています。キエーロがあることで、「生ごみ」という言葉自体がなくなり、すべてを資源化することができます。生田町park菜園を拠点に、「育てる・収穫する・残渣は土へ還す」というサイクルを作っていきたいですね。


 

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一般社団法人たねまきLAB
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