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最終更新日:2024年7月3日
「ごみ」をテーマに多世代で気軽におしゃべり。
学び合いと交流が自然と生まれるワークショップ「GREEN TABLE」。
エコバックやマイボトル、節電、ごみの減量など、日常生活で取り組む環境へのアクション。続けていると、時々「本当にこれで地球のためになっているのかな」「面倒だな」と気持ちがゆらぐことはありませんか。そんなとき、気軽に環境問題について話せる場や仲間がいたら、もう一度頑張ってみよう!と思えるかもしれません。今回は2024年6月8日(土)に開催した、環境についてのワークショップ『GREEN TABLE』をレポートします。
10代から60代まで多世代が参加。ワークショップの意見は市の計画にも活かしていく。
GREEN TABLEは、環境分野における神戸市政への関心や、市民が環境問題に対してアクションする機運を高めていくために、参加者同士での情報共有や学び合い、仲間づくりのきっかけとなるような場を作りたいと考え企画されました。また、ワークショップで出た参加者の声は、環境分野の計画「神戸市環境マスタープラン」のリニューアルに活かされます。
今回の会場は2023年4月にリニューアルした東遊園地。緑豊かなこの場所で、どんな意見が出るのでしょうか?10代から60代まで幅広い世代の方々が集まり、今回のトークテーマは「ごみ」についての考えを膨らませるために、東遊園地周辺のアースクリーンを行いました。一見きれいに見える場所も、隅の方に行くとごみが見つかります。
環境にやさしいことをシェアしたら、一気に距離が縮まった。
アースクリーンのあとは、東遊園地の中央にあるおしゃれなUrban Picnic ラウンジに移動し、休憩タイム。初めて会う人が多いためか、静かな雰囲気でした。そしていよいよ、ワークショップがスタート。まずはテーブルごとの自己紹介です。「ニックネーム」と「普段取り組んでいる環境にやさしいこと」の2つを一人ずつ話します。気になる話に質問したり、「私もやっています」と共感したりと自然と会話が盛り上がり、参加者同士の距離がどんどん縮まっていきました。
これから直面するごみに関する3つの課題。解決策をみんなで真剣に楽しく話し合う。
場が和んだところで、司会者からワークショップの説明がありました。今回のテーマである「ごみ」は、街中でのぽい捨てごみだけでなく、世界をつなぐ海からやってくる海洋ごみ、家庭ごみ、事業系ごみ、その素材や種類もさまざまなシーンを想定。今回のワークショップでは、次の3つを課題に設定しました。1つ目は、自然や脱炭素とのごみ問題との関係性・つながり、2つ目は、更なるごみの減量資源化、3つ目は、人口減少・高齢化のなかでのごみの安定処理です。この3つの課題を解決するためのアイデアについて、1課題あたり10分を3ターンと、短い時間で沢山意見を出していきます。
世代関係なくワイワイと、面白いアイデアや情報が飛び交うグループワーク。
どんな話し合いになるのだろうと各テーブルを覗いてみました。自然環境をテーマに話すテーブルでは、小学生の男の子が「学校の給食で、牛乳のストローがなくなった」と教えてくれると、グループ全員が興味津々。「関心を持ってもらうためには、もっと自然に触れる機会を増やしたらいいのでは」という意見に「私もそう思います!」と皆さんが強く共感する場面もありました。
ごみの減量資源化をテーマにしたテーブルでは、「フードドライブの取り組みをしている団体が神戸にもある」「生ごみの処理にはコンポストがおすすめ」と情報をシェアしている人や、「使い終わった食用油を再利用しては?」「リサイクルしたその先を見える化すれば、モチベーション上がるかも」といった面白いアイデアが飛び交っていました。
人口減少、高齢化をテーマにしたテーブルは、「地域の元気な高校生や中学生が、ごみ出しが大変な高齢者を助ける仕組みがあったらいいよね」といった支え合いの仕組みの提案や、「ごみ捨てに行きたくなるような楽しい仕掛けがあったらいいね」「分別が分かりやすかったら捨てやすいのでは」と一人一人のごみ出しへの意識を変えるようなアイデアが出ていました。さらに、「ぽい捨てする人と、拾う人の意識の差を埋めるためにはどうしたらいいのか」という深い議論になる場面も見られました。グループワークの後は、各テーマの意見を全体で振り返り。皆さんの意見をイラスト化したグラフィックレコーディングの紹介もありました。
イベント終了後も交流を楽しむ姿が。たくさんの交流と学びが生まれた。
イベント終了後、参加者の方に声をかけると、「一緒のグループだった皆さんとこれからランチに行くんです!」と嬉しそうに話してくれました。環境への関心が同じ人と話す機会は貴重なのだそう。他にも、初対面だったはずの人たちが、楽しく立ち話をしている様子がいくつも見られました。参加者の皆さんに書いていただいた感想コメントには「様々な所属・世代の方の意見が聞けて、新しい考えや知識を得られた」「自分では思いつかないようなアイデアを知れた」「違う世代、違うバックグラウンドの方たちと話して視野が広がった」「定期開催してもいいなと思うイベントだった」「楽しかった」といった意見が寄せられました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
GREEN TABLEででた意見をグラフィックレコーディングでまとめ、1枚のイラストマップが完成しました。ご自身の暮らしと重ねながら、さまざまなシーンをひとつひとつ楽しみながら見て頂けると思います。ぜひ、じっくり見てください。
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