GO GREEN KOBE 環境にやさしい神戸をつくる。

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ワークショップ

最終更新日:2024年12月13日

神戸の豊かな自然環境を未来へつなぐため、
みんなが行動したくなるアイデアを考える。
「GREEN TABLE」第4弾。

皆さんは、「神戸の環境」と聞いて何を思い浮かべますか?緑の山々が連なる六甲山、きらきらと透明に輝く須磨の海。自然豊かな風景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、美しい自然環境は、当たり前のものではありません。みんなが協力し、守り育てていく必要があります。神戸の自然環境を未来へつないでいくために私たちは何ができるのでしょうか。環境問題を気軽に楽しく話し合うワークショップ「GREENTABLE」の4回目は、「環境保全・環境学習」をテーマに、長田区のふたば学舎を会場に開催しました。どんなアイデアが生まれたのか、当日の様子をレポートします。

GREEN TABLEは、環境分野における神戸市政への関心や、市民が環境問題に対してアクションする機運を高めるために、参加者同士の情報共有や学び合い、仲間づくりのきっかけとなるような場を作りたいという想いで企画しました。ワークショップで出た意見は、環境分野の計画「神戸市環境マスタープラン」のリニューアルに活かされます。4回目となる今回は、環境問題を楽しく学べるイベント「こうべ環境博覧会かんぱく」の中で開催しました。参加者には、出展している大学生やかんぱくに関心があって参加した方も多く見られました。

公害の歴史と、大気・水環境を守る神戸市の取り組みを学ぶ。

まずは各テーブルで自己紹介タイムです。一人一人「普段している環境にやさしいこと」を発表。大学生のみのテーブルでは、普段話さない話題にはじめは戸惑いながらも、徐々に話が盛り上がっている様子でした。続いて神戸市環境局から、公害の歴史と大気・水環境に対する神戸市の取り組みの紹介がありました。1960年代は工場が原因で起こる「産業公害」が深刻化し、水俣病などの「公害病」が発生。1970年代には自動車や生活排水など、私たちの暮らしが原因で起こる「都市生活型公害」が問題になりました。さらに1980年代以降は、地球温暖化やオゾン層破壊、海洋プラスチックなど、地球規模の環境問題が深刻化しています。大気・水環境に対する神戸市の取り組みとしては、市内各地で大気汚染、水質汚濁の状況を監視しており、あわせて工場や事業場に立入調査を実施し、基準の遵守状況を確認するなど、市民の健康と生活環境を守るための取り組みを行っており、その結果、神戸市の大気環境や水質環境はおおむね改善傾向にあるのだそうです。

神戸の環境は改善された?まだまだこれから?視点はさまざま。

情報をインプットした後は、ワークショップの時間。今回のテーマは2つ。各自ふせんに意見を書き出し、グループ内で共有していきます。まずは5分、付箋に思いつくだけ書き、残り5分は共有タイムです。一つ目のテーマは「暮らしの中で感じる神戸の環境」。まず多くの人に共通して、神戸は自然が豊かだという回答が挙がりました。「40年前より環境は改善された」「海の色がきれいになった」「排気ガスが減って空気がきれいになった」と以前と比べて良くなったと感じている方もいれば、「三宮や元町は、ごみが多い。都市部と山間部の差が大きい」「川でのぽい捨てが多く、汚い」と指摘する方もいて、神戸の環境といってもさまざまな側面、受け止め方があることが見えてきました。参加した大学生の中には神戸市外から通学する人も多く、自分の住む町と比べて「公園が多い」「ごみが少ない」と言った声も聞かれました。

活動のきっかけは、子どもの頃の体験や学校の授業。ハードルを下げて、環境にふれる機会を増やしていきたい。

二つ目のテーマは「環境にまつわる活動に参加することになった理由」と「よりたくさんの方が参加できるアイデア」。まず活動に参加する理由として、大学生から「学校で学んだから」「祖父が口すっぱく環境問題について言っていたから」「ゼミの活動の一環」「神戸の街をフィールドワークしたとき、ぽい捨てされたごみをたくさん目にしたから」といった意見が挙げられました。小さい頃の体験や授業が環境を意識するきっかけになるようです。他にも「仕事で環境関係の業務に携わったのが始まり」「野遊びが好きで、住んでいるまちの自然を楽しみながら守りたいと思ったから」「環境活動家のグレタさんが気になっていた」など、さまざまな想いで活動していることが分かりました。それを踏まえた「たくさんの方が活動に参加できるアイデア」の問いには、大学生から「流行を交えたイベント」「お祭りや学園祭のような雰囲気」「SNSの活用」など、より多くの人へアプローチするためのアイデアが挙がりました。また、「小学校などで授業を増やす」「環境にまつわる活動を増やす期間を設ける」など、環境にふれる機会を増やすためのアイデアもありました。

ワークショップやイベントは、仲間と出会い、新しい気づきを得るチャンス。

グループワークの後、グループごとに発表し全体でアイデアを共有。あるグループの発表で、大学生が「今回のかんぱくやGREENTABLEに参加して、同世代で活動する人がたくさんいると知った。学生同士がつながれる機会があればいいと思う。」とコメントしていました。こうしたイベントが、一緒に活動していく仲間と出会うきっかけになっていくのかもしれません。最後に、皆さんの意見をイラスト化したグラフィックレコーディングの紹介もありました。終了後、参加者の皆さんに書いていただいた感想コメントには「3回目の参加になります。大学生との意見交換で楽しくやれました。日程が合えば今後も参加したいと思います。」「若い方々とお話ができてよかった。つながることの重要性に改めて気づくことができた。」といった感想が寄せられました。4回開催したGREENTABLEは、どれも少しずつ参加者の世代や雰囲気が違っていましたが、どの回も世代関係なく話が弾み、笑い声が絶えなかったのが印象的。会が終わってもお話が尽きず、名刺交換をしている様子も共通して見られました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

 

GREEN TABLE vol.4「環境保全・環境教育」

2024年10月19日(土) 13:00〜14:00

[場所] ふたば学舎 2-5教室
〒653-0042 神戸市長田区二葉町7丁目1-18

[定員]30名

[参加資格]神戸市在住・在学・在勤の中学生以上の方
(小学生のお子様が同行される場合は申込時に記載ください。)

[参加費]無料 ※マグカッププレゼント

[主催]GO GREEN KOBE

[関連イベント]こうべ環境博覧会 かんぱく2024

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